【保護者の声】コロナ5類移行後、子供たちの生活に思うこと。行事、部活、感染対策…いい変化を感じられることも、不安な場面も

 新型コロナウイルス感染症の扱いが、2類相当から5類感染症に移行して約4ヶ月。
 高校受験ステップ塾生の保護者のみなさんに「コロナが5類に移行して、これまでの『コロナ禍』の3年間と比べ、変化を感じられること」をお聞きしましたので、ご紹介します。

*第1弾では「5類移行後の子供たちとマスクについて」保護者の声をご紹介しています。

※このアンケートは2023年8月に実施したものです。

5類移行後、子供たちの様子は…

 コロナ禍で延期・中止・縮小されてきた学校行事や部活動が平常通り行われることが増え、学校生活の楽しみが戻ってきたようです。
 学校から帰宅すると「今日はこの行事のためにこれをした」「次はあれをする」「部活動でこんなことがあった」「友達とこれをした」など、学校生活について話してくれることが増えました。
 学校生活以外でも、家族旅行や友達との外出が増え、生活の幅が広がった、元に戻ってきたと思います。笑顔が増えました。
(中2/Mさん)


 今まで当たり前にできていた経験ができない3年間だったので、子供に「コロナが5類になって、いろいろなことができるようになったよ」と伝えても、なんだか子供のやる気やモチベーションも下がっていて…。年齢的なものもあるのかもしれませんが、「いろいろなことをやりたい」という欲求が減ってしまったように思います。
 3年間、何かにワクワクする経験を奪われてしまった子供たち。これから感動したりワクワクしたり、たくさんの経験をして、心も身体も成長してもらいたいです。
(中1/TOYさん)


 先日、修学旅行の写真が届きました。昨年のキャンプに比べ、明らかにマスクを外した笑顔はじける写真が多く、なんだかホッとしました。思春期、受験生…心が不安定になるのは仕方のないこと。でもコロナによって若い人たちの表情が乏しくなってしまうのは寂しいこと。自分をさらけ出すことを恐れず、残りの中学校生活を楽しんでもらいたいです。
(中3/ピアノさん)


 わが家の子供たちは、コロナ禍であってもそれほど我慢している様子もなく、「もうこの状態が普通になってしまった」という様子で過ごしていました。そんなわけで、大きな変化というわけではないですが、部活の試合で声を出しての応援が可になったり、と開放的な夏を過ごしている気がします。
(中2/かーにゃさん)

部活、行事…学校生活に感じる変化

 保護者が学校行事に参加する機会が増え、学校での様子を知ることができるようになってきました。水泳の授業も3年ぶりに実施。今年は文化祭も保護者が制限なく参加できるそうなので、とても楽しみです。日々の健康観察カードの提出もなくなり、負担は軽くなった気がします。高校の学校説明会や一日体験入学も制限が緩和され、実際に高校へ足を運べる機会が増えました。
 しかし、今後受験に向かっていく中で、電車内など、街中で他の方々がマスクをしていない姿を見ると不安になってしまいます…。
(中2/となりのトトコさん)


 特に違いを感じるのは、部活の大会、演奏会などの数が圧倒的に違うこと。部活の練習時間も増えました。コロナ禍は、せっかく練習しても大会などが直前で中止になることもあり、見ていて可哀想でした。今はモチベーションも上がり、真剣に部活に取り組めています。
(中2/まりもさん)


 学校ではお弁当をグループで食べられるようになったそうです。コロナになってから推奨されてきた黙食も個人の自由に委ねられ、息子は昼食の時間がいっそう楽しみになったとうれしそうにしていました。また、今年の体育祭はお昼をまたぐプログラムに。
 中学校に入学して1年以上経ちますが、学校説明会に参加できたことで評価システムについてやっと腹落ちしました。理解が進んで一安心です。やっぱり対面で話せるっていいですね。
(中2/まっちゃん)


 今年は体育祭を観にいくことができてとてもうれしかったです。今までは子供たちも声を出さずに応援したり、保護者は見学もできなかったので、子供たちが大きな声で応援する姿や、全力で競技している表情を見ることができて胸がいっぱいになりました。保護者同士も久々の再会といった雰囲気で1日楽しく応援できたことも新鮮でした。秋の合唱コンクールも観に行こうと思っています。
(中3/Yさん)


 体育祭や修学旅行などの行事が制限なくできるようになってありがたいです。これまでの行事写真は常にマスク姿でしたが、卒業アルバムにはマスクのない姿の写真もたくさん載るのかなと楽しみです。
(中3/Yさん)


 部活の試合の応援に行けるようになったことが一番うれしいです。5類移行前はずっと保護者の入場は禁止でしたが、プロ野球やJリーグを見ているととっくに解禁されていて、満員の応援席をテレビで見るたびにモヤモヤした気持ちになっていました。コロナ感染予防のために混雑状況を作らないための入場制限と思っていたので…。
(中3/まひとさん)


 吹奏楽部のコンクールが規制なしで参加できるようになりました。以前は感染防止のため、日々の部活も楽譜が風で飛びそうになりながら外で練習していましたが、今では空調の効いた校内で練習に集中できるように。今年は中学最後の夏。納得できる演奏ができるように最後までがんばってほしいです。
(中3/Rさん)


 所属している演劇部の大会で、初めてマスクなしの演技を観ることができました。本人たちもいつも以上に演技に熱を感じられる仕上がりになったようです。
(中3/KYOKOさん)


 入部している陸上部の大会も増え、練習にも熱が入っています。やはり他校の生徒たちと競い合えるのは、大変刺激になり楽しいようです。今までは感染拡大防止のため、親は大会の見学はできませんでしたが、見学ができるようになり、息子の成長した姿を見られるので、親も楽しんでいます。
(中2/さちーずさん)


 引退前に、今まで観にいくことができなかった部活の試合に行けるようになりました。あっという間に引退でしたが、最後に子供の頑張る姿を応援しに行けて本当に良かったです。
(中3/さくらねこさん)


 5類になったことで、学校でも家でも開放感があるようです。なかでも修学旅行は本当に楽しそうでした。吹奏楽部では、無事夏のコンクールでメンバー全員が揃って演奏をすることができました。娘の生活全般で思いますが、5類に移行して本当に良かったと実感しています。とはいえ、入試本番前は体調管理に注力したいと思います。
(中3/北のショウHEY!さん)


 娘が小4から小6の間はコロナ禍だったため、低学年の頃から憧れていた、高学年ならではの活動がほぼできませんでした。運動会での音楽演奏、小6生による組体操…かろうじて応援団はありましたが、6学年揃っての運動会はついに復活することはありませんでした。小4、小5の宿泊学習も中止に。あのときの残念そうな顔は、今でも思い出すと切なくなります。
 ですが、今年は中学生になり、マスクの着脱も自由になり、行事もすべてコロナ禍前と同じに戻りました。遠足、体育大会、合唱コンクールと、次々とやってくる中学校の行事に忙しそうにしながらも楽しそうです。ワクワクした顔を見ながら、「あぁ、子供はこういう顔じゃなくちゃね!」と思いました。
(中1/ヨンタンさん)

友達との交流、家族で外出…日常生活で感じる変化

 4年ぶりに花火大会があったり、町内夏祭りがあったり、マスクをしないで出かけたり、趣味のイベントも開催されたり、以前は当たり前だったことが戻ってきました。3年間のコロナ禍で”当たり前”は当たり前ではないとよく分かったので、幸せをかみしめて生活しています。
(中2/水ようかんさん)


 コロナ禍に入ってから、友達とオンラインゲームで遊ぶことが多かったのですが、最近は一緒にプールに行ったりと対面で遊んでいるので、ゲーム時間が減りました。マスクを外しているので、以前に比べて笑顔が多くなったように感じます。
(中1/ミニーさん)


 学校外での友達との交流も増えてきて、そのために課題や予習を前もって終わらせたり、スケジュールの組み方も自分なりに考え悩んだり、限られた時間で集中することを身につけたり。中2のこの時期は、勉強ばかりでなく、さまざまなことに挑戦して経験を増やしてほしいです。
(中2/あんこ母さん)


 友達と遊びにいく機会が増えました。今は、遊び>部活>勉強に見えますが、我慢の期間も長かったので見守ることにしています。
(中2/Eさん)


 スポーツ観戦が大好きな息子は、5月以降声出し応援が解禁となり、生き生きとしています。「スタジアムでマスクを外して野球の応援歌を歌っていると、自分は生きている、と感じる!」そうです。あまりにも単純…(笑)。
 6月にはステップと学校の年間予定表を照らし合わせ、チケットを予約していました。私は「解放された気持ちは分かるけど、今年は受験生だし、今回が最後かな。次回からは自宅応援だね」と笑ってピシャリ。すると、息子は無言でマスクを着けてしまいました。どうやらマスクは「心の扉」(笑)?
(中3/WKさん)


 息子の学校ではまだマスクをしている子が多く、息子自身はコロナが5類に移行しても、あまり変化を感じられていないようです。
 ただ、主人の会社の都合で家族での外食がなかなか難しかったのですが、5類になってからは、息子の好きなうどん屋さんでできたてのうどんを食べられるようになり、とてもうれしそうでした。家族で外食する。そんな小さな幸せにも感謝する気持ちを改めて教えられた3年間でした。
(中2/点Pさん)


 この夏、子供たちが制限もなく思いっきりプールで遊べる様子を見て、とてもうれしく思います。今年からようやく学校のプールも再開したようですし、やっと夏らしい夏が来たなぁと感じます。
(中3/いずみころさん)


 友達と外出する機会が増えました。出かけるときには「マスク持った? 消毒液持った? 食事するときは気をつけてね」と声かけしていましたが、今では「楽しんできてね」と自然に言えるようになりました。
(中2/くまさん)

コロナへの対応・意識について感じていること

濃厚接触者の扱いについて

 コロナが2類の時は、家族の誰か1人でも発熱するとクラブチームの練習に行けなかったので、大会の数日前からは、学校とクラブチーム以外はできるだけ人に関わらないようにしてきました。5類に移行してからは、お祭りや町内会の盆踊りなど、好きなだけ友達と遊べるようになって、子供たちの笑顔も増えました。
(中1/は行さん)


 濃厚接触者の扱いがなくなったことで、母は精神的にかなり気が楽になりました。元気な家族が行動を制限され、色々なことを諦めなくてはいけない。受験生がいた年は、誰かがコロナ陽性になったら、元気な受験生が受験を諦めなくてはいけなくなると、本当にピリピリしていました。
(中3/まこさん)


 先日、父親がコロナに感染してしまったのですが、学校に電話したところ「子供本人に症状がなければ登校可」と言われました。お休みする場合は欠席扱いになると言われ、登校させるか否か悩みました。結局、子供本人が欠席になるのをいやがり、行かせました。濃厚接触者の扱いが変わっても、病気がなくなるわけではないので、判断が難しいと思いました。
(中2/まぁママさん)

感染拡大状況や予防意識について思うこと

マスク着用に関するコメントは、第1弾の記事でまとめて取り上げています。

 5類に移行してすぐから、近くの学校で次々と子供たちのコロナ感染が広まりました。そこから現在は、大人のコロナ2回目感染も増えています。5類に移行しましたが、うちには受験生がいるので、手洗いと、電車等の密室や人混みでのマスク着用はしています。
 個人的には、世の中が一気に動き出し始め、未来への希望などを感じている反面、自分たちのことは自分たちで守らなくてはならない、との思いを再確認させられています。
(中3/シロクマさん)


 屋外ではマスクを外すこともあり、消毒を持たせていましたが、今は持ち歩くことはしていないと思います。私の職業柄、かなり口うるさく感染対策を話してきましたが、以前ほど家族全体が神経質ではなくなっています。食事中、黙食に近いものがありましたが、今は普通に会話も増えました。
(中2/パンダさん)


 朝の検温がなくなったのはとても楽だなと感じます。反面、コロナ禍を経て、朝起きてきた顔や、食欲などから学校に行く前の子供の体調をよくみるという習慣がついたことは良かったなと思います。これは今後も続けていきたいです。
(中1/ぴーろんさん)


 最近はメディアでコロナウイルスを取り上げることが少なくなってきたので、もうピークが過ぎたのかなと思っていたのですが、主人や私の職場や、娘の学校でもコロナウイルスに感染した人がいると聞きます(むしろ多いような?)。また、後遺症で苦しんでいる方の話も聞いたりもしますので、引き続き感染対策は徹底したいと思います。特にうちの娘は受験生なので注意しなくては!
(中3/Yさん)


 学校ではまだまだマスクを外している子はほとんどいないそうです。周りの学校では6月にも学級閉鎖があったとの話を聞き、いまだ流行を身近に感じています。そのような情報が入ってくるので、子供本人も油断はしない気持ちが強いようです。「部活も夏期講習も休みたくないから!」と相変わらず人混みにも行かず、手洗い・うがいも自然と継続しているようです!
(中3/ベリーさん)


 コロナ禍に入ってから、至るところで感染症対策が行われていたおかげか、コロナにかかった以外、まったく病気をしていませんでした。ですが最近は、家庭内でも手洗いうがいが適当になったため、早速風邪が蔓延しました。暑い中でも相変わらずマスクは外せないようで、少し心配しています。
(中2/FSさん)


 友達との関わりも少しずつコロナ前に戻ってきたように思います。ただ、これまでのコロナ禍の3年間を経験して、自分自身の健康に対する意識や、(コロナを広げないための)他の人への配慮が身についてきたと思います。いい習慣は残しつつ、対人関係では積極的になれるように、親としても見守りたいです。
(中1/みーやんさん)


 なんとなく感染症対策は冬のもの、「冬はインフルエンザに気をつけなくちゃ!」だったのが、一年中感染症に気をつけなくてはいけなくなったんだなー、と実感します。良いことではありますが、一年中気が抜けず、なんだか窮屈になったな、とも感じます。
(中2/オリーブさん)


 コロナを通常の風邪と同じように感じている人が多くなったように思います。学校でもときどきコロナで休んでいる人がいますが「そうなんだ」くらいの反応です。一方、マスクを外したがらない子供が多く、教室内でマスクをしていない子はほとんどいません。
(中1/Hさん)


 コロナ禍、アライグマのように手洗いをずっとしていて、必要なことなのですが「このまま神経質になったら困るな」と思っていましたが、最近やっと普通の手洗いに戻ってくれたのでよかったです。友達の家に遊びに行ったり、夏祭りに行ったりできるようになって、楽しそうです。
(中1/もりのこさん)


 全体的に街や学校ではマスクを着けていない人が増えていますが、娘は性格的に几帳面で、今でも変わらず対策をしています。他の家族は少し気がゆるみがちなので、娘に刺激を受けながら引き続き家庭での対策も継続していき、受験期に備えたいです。
(中3/kanaさん)


 世の中的にいろいろなことが、コロナ前に戻りつつあるなと感じています。特に大学生の上の子やその周りは、ほとんど生活が元に戻っていて、活動範囲もかなり広いです。とてもよいことだとは思いますが、以前のように一人ひとりが気をつけようと思う気持ちがゆるみ気味になっているせいなのか、コロナにかかってしまう人も決して少なくないように思います。手洗い・うがいの基本的な感染対策を続けながら、体調管理には十分に気をつけたいと思っています。
(中3/かおりんママさん)

これまでの3年を振り返って思うこと

 3年前、突然新型コロナウイルスが発生し、あっという間にパンデミックとなりました。人と会うことを制限しなければならず、日常が奪われ多くの学びの機会が失われました。しかしいくつかの段階を経て、子供たちの日常が戻りつつあることを、とてもうれしく思っています。
 この3年間は残念なことが多くありましたが、特別な経験でした。世界中のみんなでウイルスと戦ったこと、健康の大切さ、正しい情報を得る大切さ、他者を思いやる気持ちなど、その他にも多くの学びがありました。生活を取り戻した喜びだけに終わらず、子供たちには是非この学びを活かして、更に大きく成長してもらいたいと願っています。
(中2/二年目の母さん)

*第1弾「5類移行後の子供たちとマスクについて」はこちら。