スクールの日常から 【ステップ教師の近況紹介】

生徒と過ごす中で日々思うこと、教室でのちょっとしたやりとり…ステップ教師が綴った、スクールの日常をご紹介します。

エヨウショってなんですか?

 先日、中1の生徒に「先生、“エヨウショ”ってなんですか?」と聞かれました。音だけだと何を聞かれているかわからず、「ん?」と一瞬固まってしまいました。生徒が「これです」と指す箇所を見ると「絵葉書」。「エヨウショ」、なるほど確かにそうも読めます。「えはがき」だと教えて、絵葉書の説明を始めると、今度は「63とか値段が書いてあるやつか!」と生徒。官製はがきのことを言っているのかな、と思い黒板に描いて確認をしていくと、今度は切手と誤解していた様子。そこからクラス全体で、「絵葉書って何のためにあるんだろう」という話になりました。
 はがきと切手の違いがわからない生徒は少数でしたが、絵葉書はピンときた生徒の方が少数派でした。また、自分自身も絵葉書を知ってはいるものの、だれかに出したことはないことに気付きました。今の時代だとSNSなどで簡単に自分で撮った画像が送れるので、絵葉書を使う必要がある場面は確かに多くはありません。時代の変化によって文化が変わっていくということを改めて感じました。
 振り返ってみれば、自分自身も本や読解の文章の中から様々なことを学んで育ってきました。授業を通して、生徒たちがそうした経験を積み重ねていけるようサポートしたいと感じた出来事でした。
(N)


一言のセンスに驚き

 ある日の授業前のこと。返却された学校の定期テストについて生徒が口々に感想を伝えてきました。「国語は、けっこうできました」「読解の部分はできたんです! でも、漢字で間違えちゃって…」等々。
 そんな中、1人の生徒が「僕は人の心がわかりません…」どうやら読解問題に苦戦したようです。「いや、でも、こうやって直接会っている人の気持ちはわかるんですよ! だってほら、先生、今、おなかすいてるでしょ?」「えー、すいてないよー」と答える私。「あれー」と言いながら頭を抱える生徒。そんなやり取りに周りの生徒は大爆笑。
 この、「先生、今、おなかすいてるでしょ?」の一言のセンスにびっくりしました。今回のように、「すいてないよー」と答えた場合も周りはツッコミをいれつつ盛り上がるし、もしも「すいてる!」と答えた場合も「えー、すごい!」と盛り上がったはずです。どちらの返答をしても盛り上がる一言をとっさに繰り出せるなんて本当にすごいですし、自らの授業での発問についても考えさせられました。
 そんな生徒が、今後は、読解がわかるようになってきました!と言えるように、力がつくような授業をしていきたいと思います。
(S)


流行を教えてくれるのは

 光陰矢の如し。最近はあっという間に1年が過ぎ去ってしまうような気がします。1週間なんてもっと速いです。それだけ充実した日々なのでしょうが、一方で気になっていることがあります。それは、昔よりも流行に疎くなっていることです(昔も詳しいほうではなかったですが…)。
 そんな自分を助けてくれる存在、それは生徒です。何が流行っているか、そんな情報の大半は生徒から入ってきます。生徒と直接話すこともあれば、生徒たちが話していることをぼんやり聞いていて知ることも。そんな生徒が話している内容に最近変化を感じます。
 それは、サブカルチャーの話が多いことです。
 以前であれば芸能人の話やスポーツの話が主体でした。あとは部活動の話。男の子であればゲームの話などもありました(これは今もありますが)。しかし、ここ2、3年でめっきり芸能・スポーツの話を聞かなくなりました。高校野球の話で盛り上がった夏が遠く感じます。時代的な背景もあるのでしょうが、アニメや漫画などの話題がメインになってきているのが最近です。
 進撃の巨人、鬼滅の刃など、世間を賑わせたもののこともあれば、聞いたことのないようなものもあります。アニメではなく、リズムゲームだったり、VTuberだったりもします。中には熱く自分の「推し」を語ったり、「みてください!」「やってください!」とおすすめしてきたりする生徒もいます。
 そのように話す生徒の表情はきらきらしています。分からなかったものが分かるようになったときや、得意な科目を解いているときの表情によく似ています。勉強に日常生活、彼らがそういう表情を浮かべられる瞬間が増えるよう、引き続き頑張ろう、そう感じている今日この頃です。
(M)


ステップ(STEP)はこんな塾です

ステップは、神奈川県に150校舎以上を展開している学習塾です。高校受験・大学受験に向けた授業のほか、公立中高一貫校対策も実施しています。また学童教室STEPキッズも開校しています。

*ステップのスタンスや特長を、8項目にしてホームページでご紹介しています。
(以下、8項目より一部を抜粋)
▼教師は、教えることを本来の仕事にしている専門家集団です
▼電話勧誘や校門前配布などの勧誘活動は行いません
▼費用のオープン化に努めています
▼特待生制度や友人紹介キャンペーン等は行いません