偶然訪ねた頼朝ゆかりの地

 先日の連休で、静岡県伊豆の国市(いずのくにし)の韮山に行ってきました。知り合いの貸別荘にここ3年、毎年お世話になっています。

 韮山といえば世界遺産の「韮山反射炉」が有名ですが、そちらはもう見学済み。イチゴも有名ですが、イチゴ狩りも去年やってしまったし…。「はて、どこか観光名所でもないものか?」と車を走らせていました。すると、韮山反射炉の案内看板に混じって「蛭ケ島(ひるがしま)公園」という看板が。
 「蛭ケ島」、どこかで聞いたことがあるようなないような?と思いながら、とりあえず時間もあるし行ってみよう、ということになりました。「蛭ケ島」と聞いてすぐに「あそこのことね」と気が付いた方、さすがです。

【蛭ケ島】静岡県伊豆の国市四日町の古跡。源頼朝の流謫地として有名。当時は狩野川の中州として大蛭島・小蛭島・和田島があった。蛭ケ小島。(広辞苑)

 ということで、平治の乱に負けた源頼朝が流された場所でした。
 現在は田園風景の真ん中、移築された古民家とちょっとしたお土産屋さんがあるこぢんまりとした公園に、若い二人の銅像が立っています。一人は頼朝、そしてその横には北条政子。地元の観光ガイドの方によると、頼朝がこの地に幽閉されている間に、地元の豪族北条氏の娘・政子と出会い結ばれたとのこと。頼朝にしてみれば、青春時代を過ごした思い出の地なのかもしれません。また、近くには、北条早雲が居城とした「韮山城」もあると教えてもらいました。
 偶然立ち寄った場所が有名夫婦の馴れ初めの場所、それも流された場所での結婚だと知り、ちょっとびっくりしました。こうした「ちょっとのびっくり」を授業でも伝えられるように、そして生徒にも「ちょっとびっくり」してもらえるように、日々頑張ります。