英語武者修行!

今年度は英語の知識をつけようと思い、英検の勉強をしてみたり英会話学校に行ってみたりと、いろいろ取り組んでいます。
そこで、身についた知識がどのくらい通用するのか試してみたくなり、先週の教師休暇を利用して、カナダのトロントへ語学留学に行ってきました。実は英語圏の国に行くのは初めてで、海外に行くこと自体もかなり久しぶりだったので、緊張や不安が大きかったのですが、とても充実した1週間にすることができました。

現地の語学学校では、初日にクラス分けテストを行いました。内容はReadingとWriting、日本の英検に近いような形式で、慣れ親しんだものでした。そういったこともあり、自分の実力よりもかなり高いレベルのクラスに入れてもらうことになったのですが、実際に授業が進んでみると、とにかく内容が難しくて全く理解できず…。ListeningとSpeakingに習熟していない自分にとっては、あたかも異国語(?)が飛び交っている中でポカーンとしている状態でした。そして他国からの留学生はとにかくよくしゃべります。文法が間違っていようと、相手に通じなかろうと、とにかく自分の意見を伝えようとします。ひとしきりしゃべった後に「キミもそう思うよね?」と突然ふられ、Oh…Yes…とあいまいな返事しかできず…。今までに勉強してきたことがこんなにも通用しないのかと、びっくりしました。いかに文法に寄った勉強をしてきたかを痛感しました。文法力ならどのクラスメートにも負けなかったと思うんだけどなぁ。

そんなさんざんな初日でしたが、このままではわざわざカナダまで来た意味がないと思い、2日目はとにかくたくさん発言するようにしました。文法が間違っていようと、相手に理解されなかろうと、手あたり次第声をかけ続けました。すると先生も他の留学生も温かく対応してくれて、徐々にクラスが楽しいと思えるようになってきました。みんな褒めることが上手なので、だんだん自信がついてきます。英語だけでなく他国の文化や日本との違いも知ることができて、本当に勉強になりました。

クラスは終始生徒たちが意見を言える温かく楽しい雰囲気でした。生徒が能動的に発言できる機会が多く作られていました。また、今回の私のような圧倒的に英会話力が足りていなかった生徒も活躍できる場面が多くありました。では、そういった雰囲気はどこから来るのか。それはやはり先生の力だと思いました。生徒の今できることをしっかり受け止め、成長できるように促していく。できるようになったことはしっかり褒めてくれて、できなかったことについてはこうするとよいとアドバイスをしてくれる(こういった力をコーチングというのでしょうか)。語学学校と学習塾では目的や方向性が違いますが、自分の授業を作るにあたって参考にしたい、真似したい授業でした。また、対策授業中の基礎クラスの生徒の気持ちもよく分かったので(笑)、今まで以上に授業の方法を考えていきます。

楽しい1週間だったとはいえ、くやしい思いもたくさんしました。さらに勉強を重ねて、いつかリベンジしたいと思います。

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