1. ステップ トップ
  2. ニュース詳細
2019年02月15日

高校受験 2019年度公立高校入試<問題分析と平均点予想>

昨日2月14日(木)に行われた神奈川県公立高校入試の問題分析と平均点予想を掲載します。

<問題分析>


■英語

配点、出題形式は前回入試と同じでした。リスニングの放送時間が約50秒長くなりました。文法問題は例年並みの難易度で正答率が極端に低い問題はなさそうです。英文読解は社会や理科で触れたことのあるテーマ(地産地消、食糧自給率、ハザードマップ、防災訓練)で読み進めやすい内容でしたが、分量が前回入試よりも少し増えたため、解くのに時間がかかった人もいたようです。平均点は若干下がりめになるでしょう。

■国語
大問の構成は昨年と同じ。漢字の書き取りは選択式ですが、「草稿」「帳尻」など中学生には耳慣れない語があり、難化傾向。小説文は十九世紀末のパリが背景で心情把握が難しい内容でした。論説文は論旨がわかりやすく、正答率も高くなりそうです。問五の記述は、条件となっている「具体的な内容」が何であるかをおさえた上で表現するのが難しい問題でした。また、図を読み取る形式は新傾向。平均点は昨年より5~6点程度低くなりそうです。

■数学
マーク式で解答する62点分については比較的解きやすい問題でしたが、記述で答える問題は非常に難度の高いものでした。問3(ウ)はよく見かける方程式の文章題ですが、みかんの個数をx個としなければならなかったため、方程式をつくれなかった生徒も多かったのではないでしょうか。問5の確率も条件が複雑で、高度なテクニックが必要でした。証明は選択式の穴埋めとなり、わずか2点の配点に縮小されました。昨年と比べて平均点は10点近く下がりそうです。

■理科
昨年までと同様に、問5~問8では、結論をもとに実験内容を考える問題や、仮説が実際に検証できるかどうかを考える問題など、実験についての深い理解や情報の読み取りが必要となる問題が複数出題されています。その一方で、基本的な知識のみで解くことができる問題が全体的に増え、計算が必要な問題の数値設定も単純になりました。したがって、昨年の入試よりも平均点は大きく上がりそうです。

■社会
独特の切り口の世界地図、歴史用語を示さない選択肢の並べかえ、地理と歴史の融合問題など、昨年の流れを引き継いだ出題でした。一方で「異なる縮尺の地形図の見方」「多数決の問題点」「ドルとユーロの為替相場」などは見慣れないタイプの問題で、より深い思考力を問うかたちになっていました。グラフや資料を読み取って説明した文中の空欄を埋める問題では、社会科の力だけでなく読解力も必要です。平均点はほぼ昨年並みか、若干下がりそうです。

<まとめ> ステップ生の平均点予想


英語:平均点は昨年より数点下がる。
国語:昨年より5~6点程度下がる。
数学:昨年と比べ10点近く低くなる。
理科:平均点は大きく上がる。昨年比15点程度アップか。
社会:昨年並みか若干下がる。