全国の道の駅制覇の旅 最後の中国地方へ

   2018/11/06

全国の道の駅制覇の旅を続けています。残すところあと一つとなった地方、中国地方の完走をめざし、今回の夏休みは、山口県の道の駅24駅を回りました。山陽自動車道を通って、瀬戸内海に面した東の玄関口岩国市に入り、道の駅を一筆書きのように訪れながら西進。ときには内陸に入りながら、山口県唯一の内陸市である美祢市の秋吉台にも足を延ばし、下関海峡に至ると、寄り道をして九州の地を踏んでから本州に戻り、そこから北上。「一度は訪れたい」場所として名高い角島を経由して今度は東進、歴史薫る萩市などを歴訪しました。

途中で諸々の観光名所にも立ち寄りました。石積みの土台の上に釘を一本も使うことなく建造された、木造5連のアーチ橋である錦帯橋。岩国川に架かって美しく水面に映えており、日没後は、ライトアップされた幻想的な橋のもと、篝火を焚いた鵜飼い船を見ることもできました。下関海峡では、対岸がとても大きく見え、海峡の狭さに驚きました。関門トンネル人道を歩いて渡ると、30分ほどで福岡に行って戻って来られたほどです。下関戦争の折にわずか1時間で米英仏蘭に占拠された砲台も復元されており、100円硬貨を投入すると、砲弾は飛ばないものの、筒先から音と煙が出る粋な演出がありました。角島では晴天に恵まれ、空と海の青と雲の白が絶妙のコントラストを形成し、いつまででも景色を見ながら佇んでいられました。萩では、幕末の志士や明治維新の立役者たちがかつて生きた町を歩きました。吉田松陰や高杉晋作、桂小五郎らが町角からひょっこりと出てきそうな雰囲気のある街並みでした。170年前に彼らがここを歩いていたのかと思うと、不思議な気持ちでした。

最も印象深かったのが秋芳洞です。羊のように石灰岩が点在する広大なカルスト台地である秋吉台の地下に、110万年かけて形成された全長10.3kmの鍾乳洞が横たわっていました。観光路として公開されているおよそ1kmの洞内を歩きながら、天然の芸術作品の多様さと美しさに息をのみました。鍾乳石が皿のように積み重なる「百枚皿」、壮大な石柱「洞内富士」、鍾乳石でできた棚田のような「千町田」などに心を奪われました。しかし何よりも、その形成の時間的スケールの大きさに感動しました。炭酸カルシウムの天井から滲出する地下水によってつらら状に垂れ下がる鍾乳石、そこから滴る石灰水により床面から上方向に成長するタケノコ状の石筍、それらが上と下から出会って一つになる石柱。どれほど長い年月をかけてここまで成長したことでありましょう。彼らは何を考えながらここまで成長してきたことでありましょう。

10万年前の一滴がなかったなら、今日の鍾乳石はない。今日の一滴がなければ10万年後の鍾乳石はない。日々の一滴が、思わずくしゃみをしたくなるような長い年月をかけて、鍾乳石を発達させていきます。目に見えて成長しなくても、確実に成長はしています。毎回の授業の一回一回が、石灰水の一滴一滴であると感じました。一回一回の授業を大切にし、生徒たちを大きな立派な鍾乳石にしていけるよう微力を尽くしていきたいと気持ちを新たにしました。


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