先生の気持ちってどんな気持ち?

先生たちは普段どのようなことを想っているんだろう。先生たちが書いている「Teacher's Diary」から引用してみました。

『知りたい』

生徒のことをよく知りたい、という気持ちが強くあります。
なぜこの生徒はここで間違えるのかと見ていくと「生徒それぞれに間違える理由がある」ということに気づいてきます。
「こうなんだから覚えて」ではなく、根っこのところから分かりやすく伝えたい。「その生徒にとってベストの先生」になりたいと思っています。

『仕事の原動力』

卒業生がスクールに遊びに来てくれました。
「高校、楽しい?」と聞くと輝くような笑顔で「スッゴイ楽しい!中学と全部違う!楽しい!」と。
その様子を見て「ああ、こんな笑顔につながる仕事をしていてよかった」と思いました。

『授業に向ける姿勢』

私が担当しているクラスに1人やんちゃな男の子がいました。模試前最後の授業のときにも1人だけ単語が書けていなかったので、残って練習するように言いました。その日はしっかりと練習してくれましたが、今日の模試でもしっかり書けるか不安でした。
しかし模試が終わって、廊下で私の顔を見るなり第一声が
「先生、バッチリ書けたよ!」
出来たという実感をもってくれたこと、そしてそれをすぐ私に報告してくれたことがとても嬉しかったです。今日の模試まで、プリント作りに追われたり、大変なこともありましたが、その子の笑顔を見ると頑張ってよかったと思いました。

『生徒の言葉が自信につながる』

今日、ものすごく嬉しいことがありました。
授業が終わって、生徒と少し話す時間があったのですが、自分が春期講習のときに授業をしていて、今はクラスが変わり担当していない生徒が「先生の数学の授業また受けたい!」と言ってくれたんです。
まだまだ未熟な自分の授業をそんな風に思って言ってくれたのは自信にもなりますし、もっともっとがんばろうと思いました。

『生徒に気づかされること』

生徒の作文を読んでいて素敵な表現にであうと、はっと気づかされます。
例えば、「秋」をテーマに作文を書いてもらったことがあります。なかなか苦戦しているようなので、文章にする前に秋だなぁと思う瞬間をいろいろメモしてもらいました。「風がすずしい」「どんぐりが落ちている」など、生徒なりの「秋」のイメージからはじまって、「ザリガニが、じゃりにもぐりだした」「ごはんに、さんまが出た」「すぐ、暗くなる」など、数を重ねていくごとに実感のこもった発見がいろいろ出てきました。
きっと通学途中や家などで見たり感じたりしたであろう光景が、そのまま言葉になっているんですね。これからも授業の中で、文章から読み取るだけ練習だけではなく、生徒の中にある記憶や経験や感覚を、表に出せるような工夫をしていきたい、と思いました。

『楽しく勉強ができる環境を』

中学校の体育祭を見に行ってきました。
学校で見る生徒たちの雰囲気は楽しそうで見ているこっちまで笑顔になりました。ふだんクールに見える女子も元気よく「先生―!!」と手を振ってくれてとても嬉しかったです。
また体育祭の後、授業に来た生徒たちは「正直暑かったし疲れてクラスの雰囲気も重くなるかなぁ」と思っていたのですが、みんな元気で私がびっくりしてしまいました。しかし、考えてみると毎日朝から学校に行き、授業を受けて部活をしてから塾に来る生活を送っているんだと思い、生徒は本当に頑張っているなぁと思います。
そんな生徒たちが少しでも楽しく勉強ができる環境を作ってあげたいと思っています。